農業機械の解説 5
特殊乗用トラクター
・用途
作物や作業の必要性により製作されたトラクターであり、車輪型乗用トラクターを原形とするものが多いです。
・構造
1.傾斜地用トラクター
傾斜牧草地用に製作されたトラクターで、転倒防止のため、低重心に設計されています。
また、登坂性能を高めるために、4輪駆動であり、草地をいためないように低圧幅広タイヤを装着しています。
このトラクターでの作業は、牧草の刈取り、転草、集草や施肥作業です。
2.高床式トラクター
作物の畦間に走行し中耕、除草、防除等を行います。
このため作物に傷をつけないように最低地上高を高く設計されたトラクターです。
最低地上高が90cm以上のものを高床式トラクターとよんでいます。
構造には汎用トラクターの軽量なものに、後車輪にロークロッブタイヤ(直径が大きく、タイヤ幅の狭いタイヤ)に交換し、前車軸部にアタッチメントを取付けて地上高を大きくするものと、最初から地上高上を大きく設計したものとがあります。
さらに、多くの畦間間隔に適応できるように輪距の調節範囲が大きく取れるような考慮がはらわれています。
3.その他
日本ではあまり使用されていませんが、トラクターのエンジンと運転者を後方に配置し、前部に荷台又は作業機をとう載できる構造を有するインプルメント・トラクター及び車輪やトラクターの突起部にカバーをし、マフラーを下腹部へ装備した果樹園トラクターなどがあります。