「会議は踊る」
権利争いから、だんだん役所が自己保存に展開し、いたずらな保護主義に走るような行為は厳に慎むべきことでしょう。
外交下手も問題です。
この点は長い経験と知恵を有するヨーロッパに謙虚に学ぶ必要があるのです。
「会議は踊る」に端的にあらわれているように、西欧には外交の伝統があり、日本にはその経験と知恵が欠けています。
西ドイツは東ドイツと分割されているという不幸を負っていましたが、これが逆にいうと西ドイツの切り札になっています。
西ドイツのオスト・ポリティーク(東方外交)も、動機は東欧との融和にありますが、結果は微妙に働くのです。
東西両ドイツの統合は、ドイツを除く全ヨーロッパが望んでいないわけです。
これを逆手にとるから、最近のINF廃棄後の仏・独連合軍の結成(これがまたサッチャー英首相とゴルバチョフソ連書記長の接近という副産物を生む)とか、NATOの最高事務総長がドイツ人になるとかいった現象となってあらわれてきます。
・・・これに対して日本には、日米の関係を、日中、日韓、日ソ、日本アセアン関係との関連でとらえ、これをいろいろな局面で切り札として使ってゆこうという工夫が不足しているように思われてならないのです。
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